エネルギー管理士(熱/電気)とは?
エネルギー管理士(熱/電気)は、一般財団法人 省エネルギーセンター エネルギー管理試験・講習センター試験部が主催している国家資格であり、一定の場合には必ず有資格者を置かなければいけないという決まりがあります。
このエネルギー管理士(熱/電気)は、試験以外にも研修を受けることにより取得可能となっております。費用は当然ながら受験よりも高額となってしまいますが、ある程度確実なため、ご自身のスタイルに合わせて選択をするのがいいのではないでしょうか。
CMなどでも周知の事実かと思いますが、日本のエネルギー自給率は極端に低く、ひと桁台というのが現状です。そのため、省エネというのは国家レベルでも重要課題となっております。
そんな重要課題のために活躍できるのがエネルギー管理士で、今後ますます注目されていく資格ではないでしょうか。
試験の概要【エネルギー管理士(熱/電気)】受験資格・申込方法・合格率など
受験資格 | 【受験】誰でも受験可能(免状申請の際にはエネルギーの使用の合理化に関する実務経験が1年以上必要となる。受験前後問わず)
または旧免状保有者(熱管理士又は電気管理士のいずれか片方) 【研修】エネルギーの使用の合理化に関する実務経験3年以上の者 |
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申込期間 | 例年5月上旬〜6月中旬 |
申込方法 | インターネットまたは受験願書による申し込み |
受験日 | 【試験】8月上旬 【研修】12月中旬 |
受験料 | 【試験】17,000円 【研修】70,000円 |
受験者数(合格率) | 9962人(28.1%) |
試験地 | 【試験】北海道、宮城、東京、富山、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄
【研修】宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡 |
講習内容 | 【必須基礎区分】
題目Ⅰ:エネルギー総合管理および法規 1.エネルギーの使用の合理化などに関する法律および命令 2.エネルギー情勢・政策、エネルギー概論 3.エネルギー管理技術の基礎(判断基準の理解・実践について) 【専門区分(選択)】 ①熱分野 題目Ⅱ:熱と液体の流れの基礎 題目Ⅲ:燃料と燃焼 題目Ⅳ:熱利用機器およびその管理 ②電気分野 題目Ⅱ:電気の基礎 題目Ⅲ:電気設備及び機器 題目Ⅳ:電力応用 |
エネルギー管理士(熱/電気)について覚えておきたい
エネルギー管理士の職務は、 エネルギーの使用の合理化に関して、エネルギーを消費する設備の維持、エネルギーの使用の方法の改善及び監視、その他経済産業省令で定める業務の管理を行うことです。
省エネ法では以下の規定があるほど、エネルギー管理士の役割は大きいものと言えます。
事業者はエネルギーの使用の合理化に関しエネルギー管理者の意見を尊重しなければならないこと、従業員は、エネルギー管理者の指示に従わなければならないことが規定されています。
エネルギー管理士(熱/電気)の転職への有用性
免状申請の際は1年以上の実務経験が必要との規定もありますので、おそらく関連企業に従事している方が多いかと思いますが、以下の文言のように、一定規模以上は必ず有資格者を置かなければいけないという決まりがあります。
規定量以上のエネルギーを使用する工場は、第一種エネルギー管理指定工場に指定されます。このうち製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の5業種は、エネルギーの使用量に応じてエネルギー管理士の免状の交付を受けている人のうちから1人ないし4人のエネルギー管理者を選任しなければなりません。(前述5業種以外の業種についてはエネルギー管理員の選任となっています。)
そのため、転職や再就職、キャリアアップなどに有利な資格と言えるでしょう。
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エネルギー管理士(熱/電気)まとめ
エネルギー管理士(熱/電気)は認定研修も用意されておりますので、独学に自身がない方なども費用が捻出できるのであれば、資格取得に近づくことが可能です。今後を展望したときに、省エネルギーという取り組みはますます重要かつ必要になってくることが予想されます。
地球温暖化や化石燃料の枯渇の可能性など、エネルギーを合理化・省力化出来るのであれば、しておいたほうが良いのは明白ですよね。そんなわけで今後もエネルギー管理士は注目されるのではないでしょうか。