リテールマーケティング(販売士)検定とは?
リテールマーケティング(販売士)検定は、商工会議所が主催している公的な資格です。名前の通りリテール(小売・流通業)を対象としている、唯一の公的資格です。
経済は時代とともに変化してきており、新しい消費のスタイルが続々と表面化されてきています。ミニマリストという言葉が囁かれるようになって久しいですが、そこに見受けられる消費の価値観というものは、より個人に帰属しており、複雑化しているといえます。
最近では、サブスクリプション(定額課金)という、”シェアリングエコノミー”(カーシェアなど)の延長のようなビジネスが潮流ですが、こうした消費の変化に対応していくためにも、リテールマーケティング(販売士)のような内容の学習をすることは有効ではないでしょうか。
試験の概要【リテールマーケティング(販売士)検定】受験資格・申込方法・合格率など
受験資格 | 誰でも受験可能 |
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申込期間 | 試験日の2ヶ月〜1ヶ月前締め切り
※各地の商工会議所によって差異があります。 |
申込方法 | 公式サイトのインターネット申込みor郵便申し込み |
試験日 | 【3級】7月上旬と2月下旬
【2級】7月上旬と2月下旬 【1級】2月下旬 |
受験料 | 3級:4,120円 2級:5,660円 1級:7,710円 |
受験者数と合格率 | 【3級】9,120人 62.9%
【2級】5,693人 43.9% 【1級】1,217人 20.3% |
試験地 | 全国各地の商工会議所が指定する場所 |
試験内容 |
【3級】筆記試験の得点が平均70%以上で、1科目ごとの得点が50%以上 科目は以下の5科目で、試験時間はトータル100分 ①小売業の類型、②マーチャンダイジング、③ストアオペレーション、④マーケティング、⑤販売・経営管理 【3級の想定する人物像】 マーケティングの基本的な考え方や流通・小売業で必要な基礎知識・技能を理解している。接客や売場づくりなど、販売担当として必要な知識・技術を身につけた人材を目指す。流通・小売業に限らず、BtoCの観点から社員教育に取り入れている卸売業や製造業もある。 【2級】筆記試験の得点が平均70%以上で、1科目ごとの得点が50%以上 科目は以下の5科目で①②の2科目で60分、③〜⑤の3科目で90分。 ①小売業の類型、②マーチャンダイジング、③ストアオペレーション、④マーケティング、⑤販売・経営管理 【2級の想定する人物像】 マーケティング、マーチャンダイジングをはじめとする流通・小売業における高度な専門知識を身につけている。販売促進の企画・実行をリードし、店舗・売場を包括的にマネジメントする人材を目指す。幹部・管理職への昇進条件として活用しているところもある。 【1級】筆記試験の得点が平均70%以上で、1科目ごとの得点が50%以上 以下の5科目で、試験時間はトータル200分。①〜③の3科目で120分、④〜⑤で80分。 ①小売業の類型、②マーチャンダイジング、③ストアオペレーション、④マーケティング、⑤販売・経営管理 【1級の想定する人物像】 経営に関する極めて高度な知識を身につけ、商品計画からマーケティング、経営計画の立案や財務予測等の経営管理について適切な判断ができる。 |
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リテールマーケティング(販売士)検定について覚えておきたい
リテールマーケティング(販売士)検定は、小売業や卸売業を対象と思われがちですが、広くビジネス一般における考え方も学べる資格だと考えます。業界にとらわれず、興味のある方は、公式サイト(末尾記載)からサンプル問題などを見てみるといいかもしれません。
ほかに、リテールマーケティング(販売士)の1級の場合は、科目別合格が導入されるため、難易度は高いものの、時間をかけて学習することが可能だと考えます。
リテールマーケティング(販売士)検定の転職への有用性
学生のうちに3級を取得しているといった場合などは就職に有利に働くかもしれませんが、転職や再就職の場合は2級くらいからでないと、評価されるとは言えないかもしれません。
また、リテールマーケティング(販売士)に合わせて、商工会議所が主催している簿記検定の2級程度を取得していれば、経営に関する財務諸表の理解などもあると判断していただけ、評価にも繋がりそうな気がします。
リテールマーケティング(販売士)検定の資格取得におすすめなテキスト
リテールマーケティング(販売士)検定は、知名度の高い資格のため、出版されているテキストも多いですが、評判の良いものを上げておきます。
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リテールマーケティング(販売士)検定まとめ
リテールマーケティング(販売士)検定は、人事考課の際の評価ポイントとしている企業もありますので、それなりの価値があるのではないでしょうか。
また、販売士の1級まで取得できたら、次は国家資格の”中小企業診断士”で、知識やスキルを高めることが可能となりますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
学習に不安のある方は、ユーキャンを始め、講座を主催しているところが数多くありますので、そちらで学習するのも一つの選択肢と言えます。
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